光ほどビューティのムードを左右するものはほとんどありません。ローマの夕方近く、低い位置から差す温かな太陽は、エディトリアルの定番的なリファレンスです。フォトグラファーがこの時間帯を追い求めるのは、肌を美しく見せ、色に奥行きを与えてくれるから。それが「ローマ・ゴールデン・ウェーブ」カテゴリーの発想です。
主役はヘア。ブラシでほぐしたルーズなウェーブとやわらかなサイドパートは、きっちり固めた印象ではなく、リラックスした雰囲気に。中間から毛先に数滴のシャインセラムをなじませれば、日の当たる面のように光を捉えます。目指すのは完璧さではなく、動きです。
メイクも同じ温かさに寄り添います。ツヤのあるスキンティント、頬骨の高い位置にのせたアプリコットのクリームチーク、まぶたにひと塗りのブロンズ、そして透け感のあるテラコッタのバーム。すべてがひとつのやさしいカラーファミリーに収まります。どれもシアーで重ねやすいので、デイでもイブニングでも、濃さを簡単に調整できます。
このルックは、ある街の空気感から着想を得たエディトリアル上のカテゴリーであり、特定の人々の外見や好みを表すものではありません。